看護師の病院での仕事は、忙しく、力仕事で大変な仕事です。
その割に、夜勤をしなければ、満足できる給料はもらえません。
職場が忙しいと、自分に余裕がなく、仕事ができない人(新人など)に対して、横柄な態度や、あからさまに嫌がらせや、口調強く文句を言ってくる先輩看護師も多くいることでしょう。
新人やちょっとマイペースな看護師は、相談する人もいなく、鬱病などの精神疾患に追い込まれるケースもすくなくありません。
この記事では、看護師が感じるストレスや負担に焦点を当て、その対処法を解説していきます。
この記事でわかること
- 急性期病棟は仕事が膨大
- 自分の職場の所属長が夜中まで長時間労働している病院は要注意
- 仲のいい同期がいることで、忙しい仕事も乗り切れる
- 睡眠や栄養、運動をバランスよく確保する
- 定期的に趣味や興味のある活動に参加する
- 同僚や上司とのコミュニケーションを大切にする
- どうしてもダメな場合、自分のいる病棟を変える
看護師の仕事がつらい理由
人手不足の問題
人手不足は、現代の医療現場で深刻な課題です。看護師の人手不足は、過重労働や患者ケアの質の低下などの問題を引き起こします。これは、看護師が必要なケアを提供する時間や余裕が不足していることを意味します。
看護師の仕事は病院全般の事をやります。
- バイタル測定
- 点滴・注射などの医療行為
- 清潔ケア(清拭・更衣・おむつ交換・トイレ介助・入浴介助)
- ベッドメイキング
- 物品補充
- 服薬管理
- 食事介助
- 口腔ケア
- 検査・オペ出し
結果として、看護師のストレスや疲労が増大し、職場離れやバーンアウトのリスクが高まります。人手不足を解消するためには、適切な採用や研修プログラムの実施、働く環境の改善など、包括的な対策が必要です。
過重労働と勤務時間の長さ
看護師は定時で上がれない風潮があります。残業代がでるところならまだ増しですが、サービス残業当たり前みたいな病院もあります。
長時間の勤務や連続勤務により、看護師は体力的にも精神的にも疲労し、ストレスを抱えることがあります。これは、適切な休息やリフレッシュの時間を確保できないことによるものです。
自分に余裕がなく、他者への言動がキツくなったり、性格が悪いと言われるのでしょう。
長時間労働は、看護師の職業倦怠感や職場離れの原因となります。この問題に対処するためには、労働時間の適切な管理やシフト制度の改善、休暇や休息の取得を奨励する文化の醸成などが必要です。また、チームワークの強化や業務負担の適正化も重要です。健康的で持続可能な労働環境を整えることが、看護師の福祉と患者ケアの質を向上させる鍵となります。
しかし、管理者はもっと長時間労働していることが多く、そんな状態で勤務形態の管理して改善できるはずがありません。自分の職場の所属長が夜中まで長時間労働している病院は要注意です!!
患者ケアの責任と精神的負担
患者の健康と安全を確保するために、看護師は病状の監視、薬物の管理、治療の支援など多岐にわたる業務を担当します。この責任は常に高い精神的負担を伴います。看護師は常に患者の安全を第一に考え、時には重大な決断を迫られることがあります。さらに、患者やその家族とのエモーショナルな関わりも看護師には求められます。これにより、看護師は精神的なストレスや負担を経験する可能性が高まります。この負担を軽減するためには、適切なサポート体制の構築や心理的なケアが必要です。また、チームワークの強化や情報共有の促進なども重要です。
看護師はできている事は評価されず、ミスは命に関わる事なので、インシデントレポート作成・発表があり精神的ストレスを感じてしまいます。
ストレスの具体的な要因
患者の急変や突然の状況変化への対応
看護師は、患者の急変や突然の状況変化に即座に対応する能力が求められます。これは、患者の命を守るために至急の対応が必要な場合があります。看護師は訓練を受け、異常な状況を早期に検出し、適切な処置を行う能力を持っています。例えば、心停止や呼吸停止などの緊急事態には、CPR(心肺蘇生法)やAED(自動体外式除細動器)の使用など、即座かつ効果的な措置が求められます。また、薬物の投与や酸素供給などの医療処置を迅速に行うことも重要です。看護師は常に患者の状態を監視し、異常を察知する能力を磨き、緊急時の対応に備えることが必要です。また、チームとの連携や適切なコミュニケーションも、急変への対応において不可欠です。
自分の担当している患者が、急変する事があります。普段と違う状態に気づけなかったりすると、後日事情聴取されたり責任が大きい仕事です。
死の状況に何度も立ち会い、死亡後にエンジェルケアを行うので、慣れるまで大変です。
医療チームとのコミュニケーション不足
医療チームとのコミュニケーション不足は、患者の安全やケアの質に深刻な影響を与える可能性があります。看護師は患者のケアにおいて重要な役割を果たしていますが、医師や他の医療従事者との情報共有や連携が不十分な場合、適切な治療計画の立案や急変時の対応に支障をきたすことがあります。コミュニケーション不足により、情報の不足や誤解が生じ、医療エラーや患者の不満が増大する恐れがあります。この問題を解決するためには、チーム内での情報共有やコミュニケーションの円滑化が必要です。定期的なミーティングやチーム内トレーニング、電子カルテの活用など、効果的なコミュニケーション手段の導入が重要です。さらに、相互尊重とチームワークの強化が、患者の安全とケアの質を向上させるために不可欠です。
仲のいい同期がいることで、忙しい仕事も乗り切れることもあります。仕事以外の時間で会いたいと思える人を見つけることが重要です。
患者家族との関係性の複雑さ
患者家族との関係性は、看護師にとって複雑な課題です。家族は患者の支援者であり、情報提供者でもありますが、時には対立や緊張が生じることもあります。家族の期待や希望、患者の状況に対する理解の差異が関係性を複雑にします。また、意思決定においても患者本人と家族の間で異なる意見が生じることがあります。このような複雑な状況下で、看護師は患者と家族との間でバランスを保ちながら、適切なケアを提供する必要があります。コミュニケーションスキルやエンパシーが求められる一方で、時には緊張を解消するためのアドバイスも必要とされます。看護師は家族との関係性を慎重に築きながら、患者のニーズや家族の要望をバランス良く考慮し、最善のケアを提供することが求められます。
家族とコミュニケーションをとり信頼されることは重要ですが、安易な発言(絶対治りますなど)はトラブルのもとになりますので、注意してください。
ストレスマネジメントの方法
自己ケアの重要性
看護師が健康な生活を維持するためには、睡眠、栄養、運動のバランスが重要です。十分な睡眠を確保し、睡眠の質を高めるためには、規則正しい睡眠スケジュールを確立し、ストレスを軽減するためのリラックス法や睡眠前のルーティンを取り入れることが重要です。栄養バランスのとれた食事は、エネルギー源や免疫力の維持に不可欠です。忙しい看護師でも、栄養価の高い食材を選択し、規則正しい食事を摂るように心がけることが大切です。運動は体力や心身の健康を維持するために欠かせません。毎日の短い運動やストレッチ、ウォーキングなどを取り入れ、体力を維持し、ストレスを解消することが重要です。バランスの取れた生活習慣を維持することで、看護師は健康を維持し、ストレスに対処する能力を高めることができます。
勤務形態が不規則なので、体調管理には気をつけましょう。
ストレス解消法
看護師がストレスを軽減し、心身のリフレッシュを図るためには、趣味や興味のある活動への参加が有効です。趣味や興味のある活動に時間を割くことで、仕事とのバランスを取り、ストレスを解消できます。また、リラックス法の実践も重要です。深呼吸や瞑想、ヨガなどのリラックス法を取り入れることで、心身の緊張を和らげることができます。定期的にこれらの活動を行うことで、看護師は心の安定を保ち、ストレスに対処する能力を高めることができます。
お金のかからない趣味(散歩、ランニング、読書)なら、節約の面でなおさらいいですが、散財しない趣味(高級品の爆買い)なら自分の精神状態維持のため有効です。
コミュニケーションの改善
同僚や上司との良好なコミュニケーションは、職場での効果的なチームワークを促進し、ストレスや誤解を軽減する上で重要です。コミュニケーションを向上させるためのヒントには、まず、オープンで率直な対話を奨励することがあります。意見や懸念を共有し、フィードバックを受け入れる文化を醸成しましょう。また、相手の視点や感情に対する理解を示すことも大切です。聞き手としてのスキルを磨き、他者の意見や感情に真摯に向き合いましょう。さらに、定期的なチームミーティングや情報共有の場を設けることで、コミュニケーションの透明性を高めることができます。最後に、感謝や賞賛を積極的に表現し、ポジティブな雰囲気を醸成することも重要です。これらのヒントを実践することで、職場のコミュニケーションを向上させ、効果的なチームワークを築くことができます。
仕事以外の話をできる関係性を築くことが重要です。相手の意外な一面を知ることができ、波長があうようになるかもしれません。
成功事例の紹介
日々いっぱい、いっぱいで具体的にどういった行動をすればいいのかわからないよ。
克服した人たちの意見を参考にして、自分ができそうな行動をしていこう。今の労働環境を変えるには、自分で行動するしかないので諦めないで行動しよう!!
ケース1
Aさんは仕事の負担が増大し、毎日長時間のサービス残業の日々が続き、ストレスが日常的になっていました。
しかし、彼女は自己ケアの重要性を理解し、毎日の運動やヨガ、定期的な休息を取るように心がけました。物事に集中することで、嫌なことがどうでも良くなっていったそうです。
また、同僚や上司とのコミュニケーションを勇気をだして取るようにしたそうです。自分から話しかけることによって、意外と相手は優しく返答してくれて、後日は相手から話しかけてくれるようになったそうです。自分が誰とも話さないことで、孤立する原因を作っていたのだと感じたそうです。
悩みやストレスを共有し、サポートを受けました。彼女はストレスをポジティブなエネルギーに変える方法を見つけ、職場での成果と健康を両立させることに成功しました。
- 自己ケア(睡眠・栄養・運動)
- 定期的な休息(有給取得)
- 同僚・上司へのコミュニケーション(仕事意外の会話にもチャレンジ)
ケース2
Kさんは、患者の急変や過重な業務負担により、ストレスが蓄積していました。急性期病棟はイレギュラーな事が多く起こる病棟で、対応できずに悩んでいました。
そんな時に、回復期病棟で働く友人から、回復期での業務内容を聞き転職を考えました。
回復期は、比較的に病態が安定していて、医療行為が少なく、リハビリメインの病棟でした。患者も穏やかで、患者との会話も楽しくリラックスした精神状態で仕事ができるとのことでした。
自分でインターネットで求人情報を探しましたが、また人間関係で失敗するのではと不安な気持ちになり、なかなか応募までたどり着けなかったそうです。
そんなときに、転職エージェントを知り、無料登録すると親身になって自分の要望を聞いてくれたそうです。働きやすさ・人間関係・福利厚生・給料面で自分に最適な求人を提案してきてくれて転職活動のサポートしてくれたそうです。
Kさんは、働きやすさ・人間関係・福利厚生・給料面で前職より好条件の職場で働く事ができて、プライベートを充実させることができたとのことです。
- 友人から病棟で働きやすさが違うと知る
- 転職エージェント利用
- 自分の働きたい条件を伝える
まとめ
看護師がストレスを軽減し、仕事を楽しむための行動プランは以下の通りです。
まず、毎日の自己ケアを優先し、睡眠や栄養、運動をバランスよく確保します。また、ストレス発散のために定期的に趣味や興味のある活動に参加し、リフレッシュする時間を持ちます。さらに、同僚や上司とのコミュニケーションを大切にし、ストレスや悩みを共有し合います。また、仕事意外の会話をすることで信頼関係を築くことができます。定期的な休息やリラックス法の実践も重要です。
これらの行動ができない、しても効果がない人は、自分のいる病棟を変えるのも有効的です。看護師の働く部署は、急性期・回復期・療養・老健・特養・診療所・クリニックなどさまざまありますので、自分にあった環境へ行くのもいいと思います。
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