作業療法士はオワコン?現場のリアルと将来への期待

作業療法士
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一部で「作業療法士はオワコンだ」と言われることがあります。しかし、それは本当に事実なのでしょうか?作業療法士として働いている私が、現場のリアルとともに、この職業の未来に何が期待できるのかを探ってみます。

この記事でわかること

「オワコン」と言われる背景には給与の低さや厳しい職場環境などが考えられますが、スキルの向上、職場環境の改善、他職種との連携を通じて、未来への可能性は十分にあります。

この記事を書いた人
nao

理学療法士として勤務。急性期・回復期・慢性期・老健を経験。コロナ禍で介護・看護補助業務も経験。
転職を経て、150万収入UP。昇給も順調で資産を2年で0→250万に増やすことに成功。
医療職の経済的自由を目指し、情報発信中。
※行動すれば人生は豊かになる!!

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作業療法士とは何か?

リハビリテーションや療養を必要とする人々が、日常生活で必要なスキルを取り戻し、生活の質を向上させる手助けをする専門家です。

OTは、身体的、精神的、または発達的な障害を持つ患者と関わり、個々のニーズに合わせたリハビリ計画を作成し、実行します。OTは、料理や家事、仕事、学習など、日常の活動を通じて患者の自立を支援し、社会復帰や生活の安定を目指します。

オワコンと言われる理由

「オワコン」と言われる背景には、次のような理由が考えられます。

給与の低さ

日本における作業療法士の平均給与は、年収で約300万円から450万円とされています。ただし、経験年数や地域、勤務する施設によって差があります。

初任給は月額20万円前後が一般的ですが、長時間労働や残業が多いにもかかわらず、昇給が緩やかな傾向があるため、将来への不安を抱える作業療法士も多いです。このような給与の低さは、作業療法士の仕事における魅力やキャリアの継続性に影響を与えています。

職場環境の厳しさ

作業療法士の職場環境は厳しいことが多く、特に人手不足による長時間労働や、シフト制の不規則な勤務が問題となっています。日々の業務では、患者の身体的サポートやリハビリ計画の作成、他の医療スタッフとの連携など、責任が重い業務が求められます。

さらに、患者や家族へのケアも重要で、精神的な負担も大きくなる傾向があります。休暇を取りにくい環境や、仕事と家庭のバランスを取るのが難しいケースも多いため、作業療法士の離職率が高まる原因となっています。

マンパワー不足の職場では、自分が公休の時も、誰かが休んだときに、出勤して欲しいと頼まれる事もあります。

技術の進化

医療分野では技術の進化が著しく、作業療法士の業務にも大きな影響を与えています。たとえば、リハビリテーションの場面では、ロボット技術やバーチャルリアリティ(VR)が導入され、患者の運動能力やバランス感覚を効率的に回復させる手助けをしています。

また、人工知能(AI)を使って患者のデータを解析し、最適なリハビリ計画を立てることも可能です。これらの技術は、作業療法士の仕事を効率化する一方で、従来の業務に変化をもたらしているため、スキルアップが求められるようになっています。

このような最新技術を習得するために、サービス残業の講習会参加や、休日の自己研鑽セミナー参加しなければならない状況です。

オワコン理由
  • 年収が低い、給料が上がらない、昇給額が低い
  • 人手不足
  • 365日リハビリしているので、休みが取りにくい
  • 技術の進歩するので、ずっと勉強しなくてはいけない

それでも作業療法士の価値は高い

しかし、作業療法士の価値は依然として高く、未来に希望を見出すことができます。その理由をいくつか挙げます。

高齢化社会における需要の増加

高齢化社会の進行により、作業療法士の需要が増加しています。日本では、65歳以上の人口が全体の約30%を占め、高齢者の数が増加し続けています。

このため、リハビリテーションの需要も高まっており、作業療法士が高齢者の自立を支援する役割が重要になっています。

高齢者は、転倒や運動機能の低下、認知症など、様々な課題を抱えることが多く、作業療法士は、生活の質を向上させるためのリハビリやアドバイスを提供します。高齢化に伴うこのニーズは、今後も増え続けると予想されています。

患者との密な関係

リハビリテーションでは、患者と直接向き合い、ニーズや目標に合わせたプランを作成・実行します。この過程で、作業療法士は患者の身体的・精神的な状態を理解し、信頼関係を築くために時間をかけて話を聞くことが求められます。

また、患者の家族とも密接に連携し、リハビリの進捗状況や家庭でのケア方法を共有します。こうした患者との関係は、リハビリの成功にとって不可欠であり、作業療法士が仕事のやりがいを感じる部分でもあります。

キャリアの多様性

病院だけでなく、福祉施設、学校、地域コミュニティなど、様々な現場で活躍できます。これにより、作業療法士は、子どもから高齢者まで、幅広い年齢層の患者と関わることができます。

また、専門性を高めるために、認定資格や専門分野での研修に参加するなど、キャリアをさらに進化させる機会もあります。リーダーシップを発揮してマネジメント職に進むことも可能であり、教育者として後輩を育てたり、研究に従事することで、作業療法士としてのキャリアを多様に展開できます。

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OTの価値が高い理由
  • 高齢化社会の進行
  • 患者・家族との関係性が密
  • 働く現場の種類が豊富(病院、福祉施設、学校、地域コミュニティ)
  • 幅広い年齢層の患者と関わる
  • キャリアの多様性

オワコンにならないため3箇条

スキルの向上

作業療法士がスキルを向上させるには、通常業務と学習の両方で努力することが大切です。まず、定期的に専門セミナーやワークショップに参加し、最新のリハビリテーション技術や手法を学ぶことで知識を深めます。

また、専門資格の取得を目指し、試験対策の勉強を通じて専門性を強化します。現場では、先輩や他の医療スタッフの作業を観察し、自分の実践に取り入れることも有効です。さらに、患者とのコミュニケーションスキルを向上させるために、心理学やカウンセリングの知識を学び、信頼関係を築く能力を高めることが重要です。

職場環境の改善

過重労働を防ぐために、勤務時間やシフトのバランスを改善し、適切な休憩時間を確保することが重要です。また、スタッフの人員配置を適切に行い、仕事の負担を分散させることで、ストレスを軽減できます。

さらに、職場の雰囲気を良くするために、飲み会やオープンなコミュニケーションの機会を増やし、スタッフ同士の協力体制を強化しましょう。福利厚生の充実やメンタルヘルスのサポートも、職場環境の改善に寄与します。

自分の力では、職場環境を変えることは難しいと思いますが、働きかけて、無理そうなら上記のような職場を探しましょう。

他職種との連携

患者の治療を円滑に進めるために、コミュニケーションが重要です。たとえば、リハビリ計画を立てるときは、理学療法士や看護師、医師と情報を共有し、患者の状態を正確に把握します。

また、カンファレンスを定期的に開催し、患者の進捗を確認しながら、治療方針を決定します。必要に応じて、ソーシャルワーカーや栄養士とも連携し、患者が抱える様々な問題にチームで対応します。こうした連携を通じて、患者により良い治療を提供できるのです。

オワコン回避3箇条
  • スキルの向上
  • 職場環境の改善
  • 他職種との連携(信頼を勝ち取る)

まとめ

作業療法士の役割は、リハビリを必要とする人々が日常生活で必要なスキルを取り戻し、生活の質を向上させることです。しかし、「オワコン」と言われる背景には、給与の低さや職場環境の厳しさ、人手不足、技術の進化による負担が考えられます。

作業療法士の価値は高齢化社会によって増加しており、患者との密な関係性や多様なキャリアの選択肢が魅力です。オワコンにならないためには、スキルの向上、職場環境の改善、他職種との連携が重要です。

具体的には、セミナーや資格取得でスキルを磨き、労働条件の改善やコミュニケーションを強化することで、働きやすい職場を目指します。また、医師や看護師、ソーシャルワーカーなどと連携して、患者への包括的なケアを提供します。これらを通じて、作業療法士としてのキャリアを豊かにし、患者の役に立てるようになります。

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