「どうして看護師の職場はこんなにも人間関係が厳しいんだろう…」
「毎日、職場の空気が重くて、息苦しさを感じてしまう…」
どの部分でも人間関係の悩みはつきものですが、特に病棟看護師の現場ではその問題が際立っているように感じます。
それなのに、なぜ多くの病棟で、精神的にも肉体的にも疲れ果ててしまうような人間関係のトラブルが起きるのでしょうか？
ここでは、病棟看護師の職場で人間関係が複雑化する理由と、その解決策を探っていきます。今の状況から抜け出すためのヒントも伝えますので、ぜひ最後までお読みください。
病棟看護師の人間関係が悪化する3つの課題
ここでは、病棟で看護師同士の人間関係がこじれてしまう原因について、具体的に解説していきます。
1. 強固なヒエラルキーの存在
病院では、医師との上下関係や看護師同士の経験差が強く影響し、暗黙のヒエラルキーが根深く残っています。
医師の指示を聞けば不機嫌で嫌な対応するし、指示を仰がないでミスをすれば怒られるしどっちなんだよってなりますよね。そもそも医者がちゃんと仕事をしていればこんな不満を持たなくて済みます。
最近の医者はフランクで話しやすい人も増えてきましたが、昔ながらの医者はまだ多く貧乏揺すりが怒りのバロメーターなんて事も多いです。
新人看護師は、先輩看護師から厳しい指導を受けることが多く、時には理不尽な状況どちらにしてもできない雰囲気が漂っている職場はありません。
モラルハラスメントや不正への認識は広範囲にわたってありますが、一方で「指導」という名目で感情的な言葉を投げかけられる光景は見られます。
「私の新人時代はこうだった。」などと馬鹿にされる事もあります。確かに昔の方が、仕事ができる人は多かったかもしれません。しかし、コロナの影響で実習もちゃんとしてないし、教わってないので、できなくて当然です。
また、上下関係が厳しい職場では同僚同士の不満や対立もなくなり、結果的に人間関係がギスギスする傾向です。
2. ストレスフルな労働環境
病棟看護師の仕事は、年中無休で24時間体制。夜勤や長時間労働、休日出勤など日常茶飯事で、非常にストレスの多い労働環境に置かれています。
そのため、細かいことでもイライラしやすく、同僚とのトラブルが発生しやすくなる。
定時直前で、緊急入院が入り帰れないこともあります。退院調整が下手で、同じ日に退院5件・入院5件などもあります。もう少しベッドコントロールちゃんとすればもっとうまくいくのにと思う事ありますよね。
入浴・体位交換・移乗・トイレ介助など、重労働な仕事が多く、病院内の土木業のような事が多いです。それに加え、命に関わるような点滴管理などストレスが貯まる傾向にあります。
3. 人手不足による過重労働
多くの病院では慢性的な人手不足が問題となっており、必要な看護師の数が不足していないことが多々あります。その結果、残されたスタッフに過剰な負担がかかり、常に多忙な状態が続くことになります。
十分な休憩時間もなく、疲労が限界に達すると、細やかな行き違いから口論に発展することもありません。ひどい日なんて、お昼食べてない事に気づくのが夕方なんて事も・・・
このような状況では、看護師同士が協力し合おうとする気持ちが生まれても、根本的な問題を解決するのは非常に難しいと言えます。
病棟看護師のドロドロした人間関係を改善する5つの方法
看護師として働く中で、ドロドロした人間関係に悩む方は多いですが、改善するための方法はあります。ここでは、心の持ち方を見直したり、環境を変えたりするための具体的な対策5つご紹介します。
1.他人を変えようとしない・期待しない
人間関係を改善しようと誰かを変えようのは、非常に難しいものです。 人の価値観や行動パターンは長年にわたって形成されており、簡単には変わりません。考えすぎると、正直自分がストレスを感じることになってしまいます。
そのため、まずは他人を変えようとするよりも、自分の接し方や考え方を工夫する方が効果的です。 自分の仕事を全力でやって、定時であがることだけに専念しましょう。
2. 正しい距離感を知る
職場での人間関係がこじれる原因の一つに、過度な親密さがあります。 仕事の場では、適切な距離感を適度に重要です。依存が増大し、トラブルの原因となることがあります。
仕事は仕事、プライベートはプライベートと線引きをし、職場では冷静に業務に集中することが、健全な人間関係を築く上で重要です。自分を守ることができるでしょう。
新人時代は同期と仕事終わりに食事にいって、ストレス発散もいいでしょう。年齢を重ねると家庭を持ち始めるので、職場で友達を作る必要はありません。あなたが1番大切にするのは、自分の家族です。
3. 自己肯定感を高める
人間関係がこじれる原因の一つに、自己肯定感の低さがあります。 自己肯定感が低いと、他人の緊張に過敏に反応しやすく、ストレスがたまりやすくなります。高めることで、周囲の出来事に振り回されず、冷静な対応ができるようになります。
日々の小さな成功や努力を自分で認め、自分をほめる習慣を認めましょう。仕事以外のことであっても、自分の成長やポジティブな面に向けて意識することが、心の安定につながります。
そのために努力をすることは必要です。ミスばっかりなのにやたらと自信に満ちあふれていれば、周りの信頼は得られません。自分のやるべき事をしっかりしていれば、周りの反応も変わってきます。
4. 師長や人事部に相談する
解決できない場合は、上司や人事部に相談することも重要な手段です。問題が深刻化している場合、管理職に現状を報告し、適切な対応を求めることで、状況が改善されたり、問題のある人物に対する注意喚起や、人事構成の見直しなどが挙げられます。
ただし、上司に問題がある場合や、相談内容が他のスタッフに広がる可能性もあるため、相談する際は慎重に行動する必要があります。リスクを踏まえた上で、自分の立場を守り、最適なインターフェイスを選びましょう。
上司が信頼できない職場は改善の見込みないので、早めに転職考えましょう。
5. 異動や転職を検討する
自分の努力や職場の改善策が効果を発揮しない場合、異動や転職を視野に入れることも有効な選択肢です。ドロドロした人間関係に耐え続けることは、メンタルヘルスに悪影響を及ぼします。
現在の病院内で異動できる配置があれば、希望を出してみる一つの方法です。 また、病棟看護師としてのキャリアを相談して、訪問看護やクリニック勤務など、異なる分野への転職も選択肢の一つです。看護師という資格と経験があれば、多くのキャリアパスが考えられています。
転職や異動、ストレスの少ない職場を見つけることで、ドロドロした人間関係から解放されるチャンスが広がります。自分の健康を最優先に考え、新しい一歩を踏み出しましょう。
ドロドロした人間関係から解放される訪問看護の選択肢
病棟での複雑な人間関係に疲れた看護師の方には、訪問看護が理想的な働き方の一つです。ここでは、訪問看護が「ドロドロの人間関係」に巻き込まれにくい理由を3つご紹介します。
1. 一人で訪問するため、職場の人間関係のストレスが少ない
訪問看護では、基本的に看護師が一人で患者の自宅に訪問します。 そのため、病棟でよくあるスタッフ同士の煩わしい人間関係や派閥争いに巻き込まれる心配はほとんどありません。
一人で仕事を進めるため、他人に気を遣う場面も少なく、業務に集中できる環境です。 結果として、人間関係に振り回される周囲、自分のペースで判断し行動することができます。
2.プライベートな時間を確保しやすい
訪問看護は、病棟勤務に比べて働き方が柔軟です。勤務スケジュールが調整しやすいため、生活リズムに合わせた働き方が可能です。これにより、病棟勤務期間中に長時間拘束されるよう、プライベートな時間を大切にすることができます。
さらに、移動中などの空き時間にリフレッシュできるため、気持ちに余裕があり、仕事の効率も向上します。これにより、看護師としての業務に集中しやすい環境が整っています。
夜勤業務が無いところが多いです。場所によっては、オンコールで呼ばれる事もありますが、それが嫌なら事前に確認しましょう。
3. 患者と向き合う時間がしっかり取れる
訪問看護では、病棟と異なり、一度に沢山の患者を対応することはなく、個々の患者にじっくりと時間をかけることができます。しっかりと、その人に合ったケアを提供できます。
患者との深いコミュニケーションを重視する環境が整っているため、看護師としてのやりがいを感じやすく、人間関係のストレスに悩まされ業務に集中することが可能です。
病院で、本当はもっと親切にしてあげたいのに時間がなくてできないと悩んでいる人には向いていると思います。
訪問看護で新たなキャリアを考えてみよう
ドロドロした人間関係に疲れた看護師にとって、訪問看護は理想的な働き方です。病棟勤務で感じていたストレスから解放され、自分のペースで働ける環境を探してみませんか？
興味がある方は、訪問看護への転職を検討してみるのも一つの手段です。
病棟勤務での人間関係に悩んでいる方、訪問看護という新しい選択肢で、心地よい働き方を手に入れてみてはいかがですか？
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